
JR新小岩駅南口・一番通りのラーメン専門店「麺匠 豚豚」(とんとん=葛飾区新小岩一丁目)。その屋号はトンコツ系のこってり味を連想させるが、店主の横瀬靖宜さん(28)によれば、意外にも「比較的さっぱりしたスープが売り」だ。
実は横瀬さんが店を始める前に、同じ場所に現在とは別の「豚豚」があった。トンコツ味の店だった「豚豚」が開店したのは〇二年五月。しかし、約三か月で閉店し、横瀬さんにラーメン店経営の誘いの声がかかって、味とメニューを一新した現在の「豚豚」が〇二年十月にオープンした。
新生「豚豚」のスープはゲンコツ(豚の足の骨)とトリガラがベースで、カツオや煮干しなど魚介のダシを加える。一番人気のみそラーメンは、みそ四種類にニンニクやショウガ、豆板醤(トウバンジャン)などを合わせたもので、「味に深みとコク、インパクトがある」(横瀬さん)。ピリ辛の「ミソタンタン麺」は昨年夏からの新メニューで、来店のたびに注文する固定ファンも多い。これら二品は通常太めんだが、太めん、細めんの変更が可能。ほかに、しょうゆ味の「ラーメン」、石垣島の天然塩を使った「塩ラーメン」などがある。自家製「杏仁(あんにん)豆腐」は女性客に人気だ。
ラーメンの写真や説明文は店先に置いているが、それでもトンコツ味の店だと思って来店する人がいる。ただ、その人が同店の味を気に入って再来店することもある。日曜以外は昼から翌朝六時までの営業。横瀬さんは中華料理店出身なので、その経歴を生かして、夜のメニューに中華系のつまみを加えることも考えている。
「薄味のイメージに合わない」屋号から、「実情に合った屋号に変えることも考えている」(横瀬さん)ので、「豚豚」の名はいつか消える可能性もある。
TEL 3656・2572